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レドリルAdventure
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■第 6回 1999/01/21
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銀河てちゅどう999 3
■第 2回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 2
■第 1回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 1

Galaxy Detective 999 星野探偵日記帳
  −銀河鉄道氷菓子殺人事件−


※この作品はフィクションです。架空の人物などとは関係がありません。

時は西暦****年、かつては平和だった宇宙航行機関も度重なる犯罪には
手を焼いていた。かの銀河超特急999も例外ではなく、銀河鉄道管理局の
悩みの種でもあった。車掌の口癖はこうだ。
車掌「銀河鉄道はじまって以来の事件です!」

しかし、一筋の光明が現れた。
知能指数999の天才的頭脳の持ち主であり、かつては機械帝国をも滅ぼした
人物。名を星野鉄郎という。彼はいま、999に乗り、探偵をしていた。

今回語る事件は、鉄朗青年の書き溜めた日記のほんの1ページにすぎない。


ジーレ暦2211年 7月27日
 今日、次の停車駅である、クリームソフトにとまる。
 車掌さんがとても楽しみにしている星だ。

車掌:客車の扉を開け、急いで入ってくる。
   顔がにやけていて、ソワソワするしぐさ。
車掌「え〜次の停車駅はクリームソフト。停車時間は2日と2時間22分22秒です。」
鉄朗「クリームソフト?なんかソフトクリームみたいだね」
車掌「そうなんですよ。この宇宙一ソフトクリームがおいしい星でして
   とても楽しみにしている星なんです、ハイ」
鉄朗「へぇ、それで、さっきからソワソワしてるのか」
車掌:照れる。

 そこは、白い雲に囲まれ、緑の美しい星だった。
 なんで雲に囲まれているのに、こうも緑に生い茂っているのか
 不思議だったが、この宇宙では地球の常識など通用しないことも多くある。
 いつかは、解明してみたいが、今回は時間が無いのであきらめた。

鉄朗「さて、3日も何をしようか…」
車掌:急いで駅のホームへ降りる。
鉄朗「あれ?車掌さん、そんなに急いでどこへ行くんだい?」
車掌「鉄朗さん。これはですね、今、私は急いでおりますので…
   あ、時間が無い。急がないと。なくなる〜」
車掌:駆け足でその場を去る。
鉄朗:車掌の走る姿を見ながらあっけにとられる。
鉄朗「何をいそいでいるんだろう」 

 駅をでると、そこは森だった。ホテルまでは、森を抜けて
 山を越えなくてはならないらしい。なぜこのようなことに
 なっているのか、その時の私にはわからなかった。

駅員「あれ?お客様。町へいかれるのですか?」
鉄朗「そうだけど、何か?」
駅員「いえ…珍しいものですから…
   (小声で:用事がなければ……行かない…ほうが…)」
鉄朗「え?今、何か言いました??」
駅員「あ、いえ、何でも、何でもありません。ハイ。何も言っておりません。ハイ」
駅員:慌てる。たくさんの汗。
鉄朗:首をかしげ、不思議がる。その場を離れ、駅の外へ。
鉄朗「なんだったんだろう。珍しい…か。
   でも、木がいっぱいでいい匂いだ。懐かしい感じがする。」
鉄朗:手を大の字に伸ばし、背伸びをする。
鉄朗「さて、どうやって町までいこうか…。
   1.歩いていく
   2.乗り物で行く
   3.諦める
   どうしようか…。こんな時は、探偵999つ道具を…」
鉄朗:トランクを開け、中をごそごそ探す。
   一瞬口が笑い、中から道具を取り出す。
鉄朗「これを使おう。“全自動選択機 (感想機付き)”
   ここをくりっと回して…………スイッチポン」
機械:カタカタ動き出して、結果を出力。
鉄朗「何々、…1.はそんなの時間がかかるだろ。よく考えろ、馬鹿。
   ふむ、…2.はそんな便利な乗り物はない。周りをよく見ろ、馬鹿。
   (怒)、…3.は諦めるなんてお前らしくない。怠けてんな、馬鹿。」
鉄朗:険しい顔。怒る。機械を持ち上げ、壊そうとする。
鉄朗「機械のくせに生意気な〜。壊す〜、ぶち壊す〜。」
鉄朗:鼻息荒い。ふと、もう一枚の紙に気づく。
鉄朗「ん?これは何だ??
   4.走っていけばいいだろう。ちっとは頭使え、馬鹿。」
鉄朗:沈黙のまま機械を地面へ振り落とす。目は三日月状。
鉄朗「これだからポンコツは困る。」
鉄朗:鉄朗走る。

 結局、町まで走ることになった。もう暗くなっていたが、
 その日が終わる前になんとか町までたどり着いた。
 へとへとだ。もう考えるのもいやだ。
 眠い。死む。腹減った。食う。満足。風呂やだ。足痛い。
 寝る。バタンキュー。そして一日が終わった。

ジーレ暦2211年 7月28日

 朝だと思って起きたら、夜だった。
 仕方ないので、また寝た。おやすみなさい。

ジーレ暦2211年 7月29日

 今日はちゃんと起きた。すがすがしい朝だ。
 日も高く、影があまり伸びていない。
 999の発車まであと1時間。さて、どうしたものか。

鉄朗:寝ぼけまなこでぼーっとする。
鉄朗「あと1時間。どうやって駅まで行こうか。
   1.歩いていく
   2.乗り物で行く
   3.諦める
   どうしようか…。こんな時は、探偵999つ道具を…」
鉄朗:トランクを開け、中をごそごそ探す。
   一瞬口が笑い、中から道具を取り出す。
鉄朗「これを使おう。“全自動選択機 (感想機付き)”
   って、昨日壊したっけか。」

 あとで気づいたが、壊したのは昨日ではない。

鉄朗「こんな時は、別の道具を………」
鉄朗:トランクを開け、中をごそごそ探す。
   一瞬口が笑い、中から道具を取り出す。
鉄朗「こんな時は、“九九九式携帯型電波送受信形式双方向対話装置”〜
   ピッポッパ〜のスリーナインっと」
鉄朗「あれ?つながらない…。おかしいな。壊れたかな。」

 圏外だった。

鉄朗「昨日から、道具のくせに生意気な〜。」

 しつこいようだが昨日ではない。しかも機械のせいではない。
 なぜあのような思考になったか、今でも不思議だが、あの星には
 不思議な何かがあったようだ。
 仕方なく、ホテルの電話で駅へ電話をかけてみた。

駅員「もしもし、クリームソフトステーションです。」
鉄朗「999の乗客で星野と言いますが、発車まであと30分しかないのに
   まだ町にいます。迎えに来てくれませんか。」
駅員「は?」
鉄朗「ですから、まだ町にいて…はやくしないと999が発車してしまいます。」
駅員「あのう、999なら、昨日発車しましたが………」
鉄朗「え゛!?」

 どうやら寝ていたのは一日ではなく、二日だったらしい。
 つまり、今日は7月30日なのだそうだ。
 しかたなく、ホテルの新聞を見る。
 どうやら昨日、私が寝ている間に事件があったらしい。
 同じ999に乗る星野鉄郎が事件を解決したとある。
 やられた。またも彼にしてやられた。どうやら探偵能力は彼の方が上手らしい。
 しかし、私はもう、銀河鉄道には乗れない。
 銀河探偵としての生活もこれにて終わりだ。
 これからは、クリームソフト探偵にでもなろうか。
 それにしても、ここのソフトクリームはおいしい。
 宇宙一というのもうなづける。
 今日はこれから部屋さがしだ。ホテルに居続けることもできないから。
 もちろん、四畳半だ。


いかがだっただろうか。へっぽこ探偵星野鉄朗の日記はこれで終わりである。
え?鉄郎はどうなったって?いや、誰も鉄郎がでてくるとは言ってないしねぇ。
事件はどうなったって?
ほら、最後の鉄朗の日記の中で
 どうやら昨日、私が寝ている間に事件があったらしい。
 同じ999に乗る星野鉄郎が事件を解決したとある。
とあるでしょ。ね、ね。あ、物を投げないで。


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