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レドリルAdventure
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■第02話 旅立ちという名のレクイエム2
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頭の中の13号
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こだまアドベンチャー
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漢字の反乱III(完結編)
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銀河てちゅどう999 3
■第 2回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 2
■第 1回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 1

「漢字の反乱」

漢字をじーーーーっと眺めていると,だんだん変な感じになる。
いままで見慣れているはずの漢字が,次第にいままで見たことないような字へ変化していく。
決して字そのものが変わるわけではなく,見ている自分の感覚というか認識というか,とにかく変な感じになるのだ。

「あれ〜? こんな漢字だったっけ?」

はじめてこの事実に気が付いたのは,いつだったろうか…。
……………
試験中,ある問題をあたかも唸りながら考えているとき,自然と問題へと目が行く。
すると,だんだんその問題の文章を見つめだす。

「うーん,なんだったかなぁ…ノドのここんとこまで出掛かってるのにな〜」

見つめ,見つめて,見つめつづけて,そしてだんだんわけがわからなくなる。
まさに本末転倒である。

この傾向は,漢字の読みの問題で多く見られた。

 『次の漢字の読みを記述せよ。』

瞬間,その読みが脳裏に浮かべばよいが,そうではない場合どうするか。
読みを思い出すまで,じーーーーーーーっと眺めているのだ。
じーーーーーーっと,思い出すまでただ眺めるだけ。
思い出すまで,じーーーっと。
すると,だんだん漢字が主張しはじめる…。

「へっへっへ〜,読めねえだろう。ざまぁみろ〜

そんな漢字に対して大人げない自分は,こう言い返すのだ。

ちくしょう! くやしい。読めない自分がくやしい。
 この字は知っている。見たことがある。でも,なぜに読めない。
 くそう,これは貴様からの挑戦だな。ようし,その挑戦,受けた!

まんまと,漢字の作戦にはまり,眺めつづける自分がそこにいる。
すると漢字は,ほくそ笑んでつぶやくのだ。

“けけけ,馬鹿な野郎だ。見事にはまりやがった。ドツボにはまったとも知らずに…”

当然,そんなこともつゆ知らず,私は漢字を見つめるのだ。
そして,はっとする。

「こ…この字は…今見ている字は本当に自分の知っている字なのか?
 いや,知っているはずだ。ついさっきまで知っていたではないか。
 じゃあ,なぜ,今はこの字を見てもはじめて見たような感覚に襲われるんだ。
 いや,待てよ。
 この字だけじゃない。隣の字もだ。
 明らかにこの字は知っている。
 いや,知っているどころか,自分がよく使う字ではないか。
 なぜだ。
 なんで,いままで見たことが無いように感じるんだ。
 っていうか,本当に自分はこの字を使っていたのか?
 次に書こうと思ったら本当に書けるのだろうか?
 もしや,他の字もか?他の字もそうなのか?

 やばいぞ。
 国語のテストだぞ。そんな感覚に襲われるようじゃ,しゃれにならん」

 とっさに別の用紙を見る。
 なんともない。
 安心。
 が,ふと気が付く。

 「この字を見つめていたら,さっきと同じようになるのだろうか…」

そして数分後,さきほど同様にハマってしまった自分がそこにいた。

ちっくしょう。
 やられた。
 漢字にしてやられた。
 さっきの言葉を真に受けた自分が馬鹿だった。
 貴様なんか,解答欄を真っ白にして提出してやる。
 どうだ,解かれない問題なんて意味ないだろう。
 つまり貴様の存在価値が否定されたのだ。
 くやしいか。
 くやしいだろう。
 ざまあみろ〜はっはっは〜」

だが,漢字は毅然とした様子で,こう言うのだ。

「別になんとも思わないね。
 俺達にとっては,解けないほうがステータスなのさ。
 だから,無理に解いてもらわなくてもいいのさ。
 もともと君たちの力量をはかるものだしね。
 そうそう,解かなきゃ点数減るだけだよ。
 それでもいいのかい?
 ま,俺には関係の無いことだけどね」

ま…,参りました…
それを言われちゃぁ,どうにも返せないよ。
トホホホホ…

ということで,このネタ,次回へ続きます。

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