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レドリルAdventure
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■第 6回 1999/01/21
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■第 5回 1999/01/21
GREAT PEOPLE 2
■第 4回 1999/01/21
GREAT PEOPLE 1
■第 3回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 3
■第 2回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 2
■第 1回 ????/??/??
銀河てちゅどう999 1

【銀河てちゅ道999 〜もと青春の銀河てちゅ道〜】

第1話


フォォォォォォ……
遠くから聞こえる懐かしい音。
子供「あ,汽車が飛んでる〜」
子供「ホントだ,ホントだ」
空に浮かぶ汽車を指差してはしゃぐ子供たち。
鉄郎「ほおお,999じゃないか。80年ぶりじゃのう」
鉄郎(91歳)は空を見つめ,涙を流していた。よだれも。

駅へ近づく鉄郎。彼へ見知らぬ老婆が近づいた。
老婆「鉄郎……」
鉄郎「ほえ,どちら様じゃったかのう」
老婆「あたしゃ,めーてるじゃよ。お久しぶりじゃったのう。元気にしとったかの」
鉄郎「めーてるさん?えーと,誰じゃったかのう…」
めーてる「80年前に999にのって一緒に旅をしたじゃろ。忘れちまったのかい?」
鉄郎「ああ,めーてるか。あのめーてるか。ああ,懐かしい。何もかもが懐かしい。
   まだ,ウェイトレスやっとるのか?」
一瞬めーてるの目が光ったかと思うと,老婆とは思えない速さで,そう,あたかも
左足で踏み込む抜刀術のごとく,鉄郎に一撃を加える。
めーてる「それは,クレアさんのことじゃろ。鉄郎はしばらく見ないうちに
     冗談がうまくなったのう。ぐふふふふふふ」
しかし,めーてるの目はマジだ。
鉄郎「ところで今日は何の用じゃ?80年も何しとったんじゃ?
   はじめは誰かわからなかったぞい」
メーテル「別れる時にちゃんと言ったじゃろ。次はあたしだとわからんぞ,ってな。
     もう,あたしゃなさけないよ。もう,ボケちまったのかい?」
鉄郎「それはわかったから,何のようじゃ,と聞いておる」
めーてるは,小汚いパスと,銃をわたした。
めーてる「はい,鉄郎…。これはあんたのじゃよ」
鉄郎「これは……」
鉄郎の手の中のパス。薄汚れてはいるが,まぎれもない,鉄郎のパスだ。
日付もあの時のまま,アンドロメダへの旅が走馬灯のように蘇る。
めーてる「!!鉄郎,大丈夫か!!!??ありゃ,息しとらんぞ」
鉄郎の目を覚ますべく,ビンタをくらわすめーてる。
鉄郎の銀の歯が1本,宙を舞う。
鉄郎「んああ??ああ,花畑が見えた。とっても気持ちよかったぞい」
めーてる「じゃあ,そろそろ乗るとするかの」
鉄郎「んんー?どこにじゃ?」
めーてる「999じゃよ。乗るんじゃよ。そのために来たんじゃからのう」
鉄郎「誰がじゃ」
めーてる「鉄郎とあたしだよ」
鉄郎「いつじゃ」
めーてる「たった今じゃよ。はよせんと,乗り遅れるぞい」
鉄郎「どこに,じゃ」
めーてる「キーーーーーーーー!!」
どて,ぽき,ぐしゃ!
めーてるの背中に「天」の字が浮き上がる。
ボコボコにされた鉄郎は,めーてるにかつがれて999へ乗車する。

目を覚ますと,列車の中にいた。
鉄郎はあたりを見回す。
真後ろからぬうっと顔をだす謎の男。
車掌「えー,本日は銀河鉄道をご利用いただき誠にありがとうございます」
鉄郎「ありゃ,車掌さんは年をとっていないのう」
車掌「そのかわり,服まで透明になってしまいました」
よくみると,帽子と顔だけしかない。
違う服を着ればいいのに…と思う鉄郎であったが,面白かったので言わないでいた。
車掌「えー,次の停車駅は2F,婦人服と婦人下着がございます。
   ご利用ございませんか。それでは,次は3F,紳士服,フォーマルウェアは
   こちらになります。………ぶつぶつぶつ………」
鉄郎「???」
めーてる「鉄郎が地球に帰った後,しばらく銀河鉄道経営の駅ビルデパート勤務に
     なったんじゃよ。こっちにまた飛ばされてきてから,すっとこの調子じゃ」
女性「てつろうさぁぁぁぁぁん」
とても大きな声で鉄郎を呼ぶ。どうも,車外から聞こえてくるようだ。
窓から外を覗くと,そこにはクレアがいた。とても大きなクレアが。
めーてる「人型汎用ウェイトレス 人造硝子人 クレアンゲリオン 初号機じゃ。
     あるお方が,よみがえらせたのじゃよ。ちょっと,間違っておるがな」
鉄郎「初号機?」
めーてる「あっちの酔っ払いが,弐号機。そっちの腹黒いのが参号機じゃ。
     零号機ってのもあったんじゃが,あばれるんで連れてきておらん」
鉄郎「そんなことよりも,今日はどこへ行くんじゃ?こりゃ中央線か?」
めーてる「何,ボケとんじゃ。ここは宇宙じゃぞい。宇宙。府中じゃないぞい。
     ほれ,パスをちゃんとみてみい。かいてあるぞな,もし」
パスをじっと見る鉄郎。目が悪いのでよく見えない。
やっとのことで見てみると,そこには
「地球←→エターナル」
と書かれている。
鉄郎「えたーなる……びーるか?札幌にいくんか。
   ん?今回は無期限じゃないのか。1年間有効??
   こりゃあ,賞味期限すぎとるんぞ。開始が3年前になっとるぞ」
車掌「えー鉄郎さん。銀河鉄道規則に基づき,列車から放り出させていただきます」
鉄郎「ええ,わしゃあ,何も悪いことはしとらんぞー。
   このパスをくれたんはめーてるじゃあ。
   それに999だって検知できなかったじゃないかぁ。離せぇーー」
めーてる「999もさびとるからのう……」
鉄郎「やりなおしを要求するーーーーー!」
めーてる「鉄郎,これを……。この宇宙で生きていくために必要な物じゃ…」
さきほどの銃を手渡すめーてる。
鉄郎「よく見たらさびとるぞーーーー!! これでどないせーーっちゅーんじゃぁ」
めーてる「私はめーてる…永遠の時の輪を旅する女………」
鉄郎「何,一人で浸っとんじゃーーーワシを助けんかい」
めーてる「鉄郎,遠く時の輪の接する処でまた会うかもしれんな。
     どうせ,お前さん忘れとるんじゃろうがな。
     その前に死んどるかもしれんなぁ」
鉄郎「ていうか,今,死にそうじゃ! 今!
   こりゃ,車掌! 何をする! うわ!やめろ!! うわうわうわーーーーー!」
列車の外へ放り出された鉄郎。
鉄郎「これで勝ったと思うなよぉぉぉぉぉぉぉーーー………‥‥‥‥・・・」

フォォォォォォォォォ……
光ある処に影はある。
鉄郎の旅は始まったばかりだ。
始まったばかりで,いきなり放り出された。
放り出されてしまったのは仕方がない。
それも運命だ。
それが事実であり,真実なのだ。
ここは,四畳半。
大宇宙の四畳半。
鉄郎は今日もそこにいた。
完 【解説】  これは999MLで作文コンテストというのがあったのですが,それに 応募した作品です。 テーマは「999にまつわる話」が大テーマで,「なさけない話」とか 「もったいない話」等というお題が決まっていたのを,すっかり忘れていて, 作ってからテーマとあってないことに気づいたという,今考えると,かなり アホですな。ハハハ。  でも,この「もと青春の銀河鉄道」というのは元ネタがありまして, 透明海のアルテミスさんのところのチャットで,ハーロックの話が出てきたときに, 「もと青春のアルカディア」をその場の勢いでやってしまったのですが, まさにそれです。タイトルと老人という点を流用してます。 ログを残していないので,発表できませんが,老ハーロックと老エメラルダス による会話なんですけど,どんな話だったかなぁ。 最後はハーロックがいじけて,鉄郎に会いに行くところで終わってたと思うけど ま,今となっちゃぁ,どうでもいいです。位置的には第0話かな(笑) 【特別解説】 さて,文章中にいろんなパロディを盛り込んであるんですが,全部わかりましたか。 ちなみに以下があります。 何もかもが懐かしい。      宇宙戦艦ヤマト めーてるの目が光ったかと思うと セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん 左足で踏み込む抜刀術のごとく  るろうに剣心 誰がじゃいつじゃどこに,じゃ  間カンペイ 背中に「天」の字が浮き上がる  豪鬼(ストリートファイターシリーズ) 人型汎用ウェイトレス 人造硝子人 新世紀エヴァンゲリオン クレアンゲリオン 初号機 酔っ払いが,弐号機       同上 腹黒いのが参号機        同上 えたーなる……びーるか?     リターナルとかけました やりなおしを要求するーーーーー BASTARD! これで勝ったと思うなよぉ    サムライスピリッツシリーズ 光ある処に影はある       サスケだったかな

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