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01.大いなる旅発ち
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02.マリーナの波紋
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03.火龍の炎
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04.戦士グレネーダーの魂
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05.トチロー・不滅のサムライ
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06.我が友ハーロック
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07.信ずるべき道
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08.マリーナ永遠の想い
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09.悲しみの星
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10.銀河の涯
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11.大テクノロジア
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12.終わりなき闘い
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13.誓い
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XX.マリーナ・ストーリー
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コスモウォーリアー零 第8話「マリーナ永遠の想い」本編 (999MLバージョン)


■バックドラフト

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 メインコンピュータルームに到着した一行。ゼロはバトライザーに命じて
 エアロックの解除を行う。ドアを開けると,バックドラフト。
 ゼロはクルーの制止も聞かず,マリーナ救出のために中へ入り,倒れている
 マリーナを発見,体を起こす。だが,その時,マリーナの機械の体を見て
 しまうのだった。

 ゼロ「!? き…君は…」
 ゼロ「とにかく,ここを出るんだ」
 マリーナ「いや,放っておいて」
 ゼロ「バカやろう,くるんだ!! ぐわぁぁぁ」

 突然コンピュータが爆発,ゼロはその爆風をもろにくらってしまう。
 同時に消火活動が始まり,外にいたクルー達がメインコンピュータルームへ
 入ってくる。
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 うんちく−バックドラフト現象
 気密状態,あるいはそれに近い状態にある部屋の中で火災が発生した場合,
 部屋内部の酸素が減少し,かつ,火災により発生したガス等が部屋に充満
 する。この状態では酸素が減少しているため燃焼できない状態にあり,
 一見,火災がおさまったかのように見える。
 その状態でドアや窓を開けると,酸素を多く含んだ空気が部屋の中へ入り,
 爆発を起こす。


 さて,ここのシーン,思いっきりツッコませていただきましょう。
 (前回送った感想とかなりカブってます)

 扉を開けたらいきなりバックドラフト。メインコンピュータルームは
 気密性の高い部屋だったということですね(当たり前か…)。
 ということはですよ,内部の酸素が激減して,燃えかすだの,有毒ガス
 だのが充満して,かつ部屋全体がかなりの熱を持っていると考えた方が
 良さそうです。酸素や有毒ガスはともかく,熱をもった状態で,中の
 マリーナさんは大丈夫でしょうか。中身,水ですよね。

 何の装備もせずに飛びこんだゼロは大丈夫でしょうか。
 →まず,熱と煙と有毒ガスで目と呼吸器系がやられて,その後,
  一酸化炭素中毒で倒れると思う。
   
 扉を閉められてしまいましたが,中の酸素は大丈夫でしょうか。
 →燃えつづけている上に部屋がすでに気密状態なので,酸素は
  どんどん減っていきますね。それとも警報をオフったから,
  換気してるのだろうか。
 
 消火活動で天井から水のようなものが噴射されましたが,ゼロと
 マリーナは大丈夫でしょうか。
 →あれだと,噴射直後は一気に水が熱せられてお湯の状態になって
  ヤケドしませんか?
 
 部屋という広い場所で爆発が起きた場合,放射状に爆発が広がるので,
 少なくとも入り口下半分だけ爆風ってのはありえない。
 →普通に考えたら入り口全体に爆風でしょう。
  下手すりゃ,開けてる途中の扉ごとふっとぶと思う。

 そもそもあの消火活動に疑問あり
 →コンピュータルームで,水(というか液体)での消火は機器に重大な
  ダメージを与える上,電気系統が多いので漏電・ショートなどに
  よる2次災害のおそれもあり,さらに消火後の復旧活動に支障を
  きたすため,通常はなんらかの不燃性ガスを使用して消火します。
  例えば二酸化炭素とか窒素とかハロンガス(CF3Br)とか
  新ハロンガス(CHF3とか)とか。

  ただ,そんなことしたところで,視聴者がそれを消火活動として
  認識してくれるかどうかは不明です。




■マリーナ脱出
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 マリーナはスキを見て見張りを倒し,部屋を脱出。
 そのころ艦橋ではマリーナのことで議論しており,敵の工作員という疑い
 までかけられていた。
 警告音。

 クルー「艦橋!! Bデッキより,副長が逃走。警備員が倒されています」
 石倉 「全通路閉鎖!! 許可なく誰も退艦させるな!!」

 逃げるマリーナ。走るマリーナ。
 艦橋にいたクルーは,マリーナを探すグループとメインコンピュータルーム
 を調べるグループと二手に分かれて作業。だがその時,ヘルマティアが不正
 アクセスを行っていた。

 海原「Eデッキ406区画からサブコンピュータに不法アクセスあった!!」
 石倉「了解!! 向かいます!!」
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 ドアから見えるマリーナの顔
 →心霊現象に見えました。黒田みのる氏に鑑定してもらいましょう(笑)

 走るマリーナ
 →アゴがしゃくれてます。1・2・3・ダァーー!!
  マリーナさんの走りかたがインベーダーっぽいですが,
  企画協力タイトーだからかなぁ(笑)




■マリーナとヘルマティア
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 マリーナが到着。銃を構えている。
 ヘルマティアと対峙。銃口を向ける。だがヘルマティアは動じない。
 マリーナ,威嚇射撃。

 ヘルマティア「そんな小細工しなくとも,もうすぐお仲間が駆けつける。
        いや,果たしてお前の仲間かどうか」
 マリーナ  「思い出した…,あなたは,私の星で……」

 マリーナの回想シーン。ミライセリアの王(と思われる人物(ゼスに似てる
 なぁ))と,その斜め後ろにヘルマティア。

 ヘルマティア「ミライセリアか。懐かしい名だ」
 マリーナ  「あなたなのね。あたしたちに機械化をそそのかしたのは」
 ヘルマティア「おかげで生き延びただろう?」
 マリーナ  「今度は何が狙いなの?」
 ヘルマティア「不完全な生き物である人間の能力を試すこと」
 マリーナ  「試す?」
 ヘルマティア「お前はゼロを愛している」
 マリーナ  「そ…そんな…」
 ヘルマティア「ふん。下等な生き物はすぐ感情に左右される。
        だが,いくらお前がゼロを愛したところで,その体ではなぁ。
        それにしてもあのゼロという男は面白い。あの男は最愛の
        妻子を機械化人に殺されたにもかかわらず,たった1人の
        機械化人を助けるために命をかけることができる」

 ヘルマティア,懐中時計を放る。

 マリーナ  「これは……」
 ヘルマティア「もし,人間が憎しみを乗り越えられるとしたら脅威だ。
        だが,それは不可能だろう」
 ヘルマティア「いいことを教えてやろう。ゼロを殺すのだ。
        そして,ゼロを機械化人にすれ…」
 マリーナ  「黙れ!! 黙れ……」

 銃口を向ける。ヘルマティアはスキをついて反撃,そのまま逃走。
 マリーナは追いかける。
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■マリーナとゼロ,愛の逃避行(ウソ)

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 ヘルマティアの乗ってきた機がそのまま飛んでいった。
 マリーナは整備場へ行き,整備の終わった8番機で発艦。
 石倉も後を追おうとするが,ゼロに止められてしまう。
 かわりにゼロが追うことに。

 ゼロ「話は航海長から聞いた。だが,きっと何か訳があるんだと思う」
 石倉「訳があるなら,なぜ我々に説明しないんですか」
 ゼロ「それは……俺は副長を信じたいんだ。
    それに,これ以上,部下を失いたくない」
 ゼロ「俺が戻らなかったら,後を頼む」
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 飛び立つマリーナと艦長
 →艦長が簡単に不在になってしまうというツッコミもありなんですが,
  その前にその戦闘機は大気圏を抜けたり,近くの惑星まで飛んだり
  できる能力を持っていることのほうが驚きです。
  「ザクとは違うのだよ,ザクとは」ってことですな。
  ま,グフでも無理だけど(笑)





■マリーナとゼロ,愛の逃避行 その2(ウソ)
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 マリーナはヘルマティアを見失っていた。
 マリーナ“生きようなんて思わなければ良かった。
      こんな体になってなってまで生きようなんて……”

 回想。幼いころのミライセリア。滅びようとしていたミライセリア。
 死か,機械化か,選択がせまられていた。幼かったマリーナは,生きる道を
 選んだのだった。

 現実。マリーナがふと気がつくと,目の前にミライセリアが迫っていた。

 マリーナ「まさか……ミライセリア……帰ってきてしまった…」
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■そのころ火龍では
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 海原    「見つけたぞ!! 高性能の監視プログラムのチップじゃよ。
        こやつがデータゴーストやセントエルモ砲の暴走を引き起こ
        しておったんじゃ」
 グレネーダー「それにこいつだ。トラップだ。副長は,メインコンピュータ
        に何か細工されているのに気づいて,アクセスしようとして
        爆発に巻きこまれたんだ」
 石倉    「副長が無実……どうしよう……」
 海原    「きっと艦長が見つけてくれる。フェイズ!!」
 フェイズ  「ただいま,艦長の乗った1番機を探査中です」
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 「引きちぎったために爆発した」事実を知るのはマリーナ本人のみ。
 きっと黙っていたほうがみんな幸せに違いない。




■マリーナとゼロ愛の逃避行 完結編(あながちウソじゃなくなった(笑))
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 ミライセリア。廃墟と化した場所でたたずむマリーナ。

 マリーナ「時間が止まっている。
      もう2度とこの星では時が刻まれることはない」
 “いいことを教えてやろう。
  ゼロを殺すのだ。そしてゼロを機械化人にすれば…”
 マリーナ「そんなことできない!!
      あのころに帰して……お願い帰して……!!」

 雪が降る。

 マリーナ「クリスタル……マリンスノー……帰ってきたんだわ…」
 マリーナ「ミライセリア…」
 父親  「マリーナ。マリーナ」
 母親  「お帰り,マリーナ」
 マリーナ「パパ,ママ!! あはははははははは」
 父親  「会いたかったよ,マリーナ」
 母親  「ああ,マリーナ。もうどこへも行かないでね」
 マリーナ「もうどこへも行かない。
      もう,ここしか帰るところはないんだもの……」

 幻覚である。安らかな顔をしたまま,ズブリズブリとマリーナ体が沈んで
 いく。そこへゼロがかけつける。

 ゼロ  「マリーナ!! がんばれ,いま引き上げてやる」
 マリーナ「艦長…もういいんです」
 ゼロ  「馬鹿なことを言うな!! 俺と一緒に」
 マリーナ「私,もう火龍には戻れません」
 ゼロ  「なぜだ!?」
 マリーナ「私は艦長やみんなを騙していた。私は,私は艦長の家族を
      殺したのと同じ,機械化人なんですよ!!」
 ゼロ  「時間は絶えず,流れていく。前を見つめれば,未来を見ること
      も出来る。振り返るだけなら過去しか見えない。
      俺は前を向いて生きていきたい。
      今を…そして未来を大切にしたい。俺と共に戦ってくれないか。
      地球に生きる人間や機械化人,すべての同朋のために」
 マリーナ「もっと,もっと昔に出会えていればよかった…」
 ゼロ  「馬鹿やろう!! まだわからないのか!! 俺にはお前が必要なんだ!!」

 マリーナを引きあげ,そのまま抱きしめ,倒れ込む。もう,ラヴ全開。

 ゼロ  「俺と共に生きてくれ」
 マリーナ「ゼロ……」
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 これが青年誌だったら,この後,背景が黒くなっているところでしょうなぁ。

 もし,マリーナに
 「1日でもいいから私より長生きして。もう1人じゃ生きていけそうにないから」
 と言われたらどうするんだろう。

 っていうか,ゼロの動機はどう考えても
 “死んだ奥さんにそっくりだから”
 なんだけど,いいのかそれでも,マリーナさん。
 マリーナ「ごめんなさい,私は死んだあなたの奥さんにはなれない…」
 ゼロ  「待ってくれ,マリーナ! 俺を捨てないでくれぇ…」
 こうならないことを祈る。



ということで,次回はメーテルと999号が登場します。



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