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ツッコミ日記 Encylopedia


[FF] セシルの日記 12 [長年日記]

2008年01月30日 08:02更新

セシルの日記 12

度重なるクリスタル奪還失敗。あまりに情けなさ過ぎてドワーフ城に戻れない俺達は、現実逃避の旅に出た。

まずは幻獣界に行ってみた。かつてリディアがリヴァイアサンにさらわれて連れて来られたところだ。あちらこちらに幻獣がいて俺は気が気でないのだが、リディアは楽しそうだ。害がないのはわかるのだが、やはり落ち着かない。会話でにこやかに接しているつもりではいるが、ぎこちない笑いになっていないか心配だ。エッジはリディアについて行ってそれだけで何やら楽しそうだ。能天気な奴がうらやましい。ローザは俺のマントのはじをちょこっと持って、俺の影に入るようにしている。いつも気丈にしている彼女だが、こういう一面もあったのか。かわいい。

リディアがリヴァイアサンに紹介するというので一緒に行ってみた。幼いリディアを連れ去ったペド野郎の顔を拝んでおきたかったからだ。しかしそこにいたのはじいさんだった。とりあえずギルバートの分も含めて思い切りぶん殴っておいた。

あまり長居しても年だけくってしまうので、そろそろもう1つの洞窟へ向かうことになった。ここにはシルフという小さな精霊がいるのだそうだ。気が気でない幻獣世界より、少しは癒されるだろうか。

洞窟を進むとシルフが住んでいる屋敷が見えた。中に入ると、奥のほうにどこかで見た顔が……キタキタおやじだった。バブイルの塔で爆発に巻き込まれて、なぜここにいるのかというのはギルバートの時と同じでアンタッチャブルだろうか。とりあえず無事で何よりだ。あんたが抜けたせいで、帰りの戦闘がずいぶんキツかったんだぞ。

シルフ曰く、全然目を覚まさないという。こういう時は王子様のキスが一番効果がありそうなのだが、エッジに提案してみたら本気で手裏剣投げてきた。冗談なのに。そうかと思えば、リディアが口を尖らせて目を思い切りつぶって嫌そうにしながらキタキタおやじのほうに近づいていた。キスじゃ目覚めないから、冗談だから、と説得した。リディアは幻獣に育てられたから純粋すぎて冗談1つにも苦労する。エロい格好してるのに、アンバランスだ。ふと見たら、ローザも口を尖らせていた。あんたも実は天然か。

現実逃避もずいぶん堪能したし、そろそろドワーフ城へ戻ることにした。

ドワーフ城へ戻ってきた。

この体たらくにおしおきでもされるかと思ったが、次の作戦に移ることになった。クリスタルを集めて月へ向かうであろうゴルベーザに対抗すべく、月から来た魔道船とやらを入手し、こちらも月へ向かうというのだ。今度は月か。もうなんでもありだな。そのうち太陽にも行ってやるぜ、とエッジは息巻いてるが、こういう事態を何も疑問も抱かずに受け入れられる性格が少しうらやましい。

ドワーフ王の話を聞く限りでは、魔道船はどうもミシディアにあるようだ。ひとまず、地底から脱出できるようシドに飛空挺を改造してもらいミシディアへ向かった。そこで、待ってましたと言わんばかりに待ち構えていた長老たちとともに祈りを捧げ、魔道船が海から浮上した。デカい。飛空線が子供のおもちゃのように見えるくらいだ。はじめからこれ使ってバブイルの塔に攻め込んでいればよかったんじゃなかろうか。魔道船に乗り込み、月へと向かった。

ところで月には空気があるのだろうか。すくなくとも空気があるような星の見え方じゃないんだが。まぁ、そこから人が来たなら、そこに空気があるのだろう。どういう理屈かは置いておいて。気にしたら負けだな。エッジはウサギいるかなとリディアと話している。相変わらず能天気でうらやましい。

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