「キャプテンハーロック 第6話 追憶の髑髏はやさしく嗤う」



チャプター01
松本零士のコメント
「りんたろう版ハーロックというべき作品だ」

チャプター02
オープニング


チャプター03
太陽系へと向かうアルカディア号

ハーロックは自分の部屋でくつろいでいる。ハープを演奏するミーメ。 己の居場所を求める台羽。 それに対し「自分の好きにすればいい」と答えるハーロック。 はきだめの星でも,自分の居場所がわからず,いつもイライラしていたと話す台羽。


螢のシャワーシーンあり (シルエットのみ。サービスカットですか)。


チャプター04
宇宙保安局艦隊

崩れゆく宇宙保安局艦隊, イリタ長官は足を引きずりながらスキャフォルド号内部をさ迷っていた。 子供のころの,父親の葬儀を思い出すイリタ (回想シーン)。


特記なし。

チャプター05
ワイはいま忙しいねん

レニ博士はアルカディア号を次の標的にする。

艦隊残骸が確認できる空域まで近づくアルカディア号。
辺り一帯からうめき声のようなものが聞こえてくる。
すると突然,残った戦艦と戦闘機によるアルカディア号への攻撃が始まる。

同時に,レニ博士はアルカディア号への精神攻撃を開始する。



ハーロックが副長の所在を確認すると…「ワイはいま忙しいねん!!」
出ました「ワイはいま忙しいねん!!」
これでこそ副長。

うめき声って,
「怖いよ…」
「私は服従します」
って言ってるのかな。そんな風に聞こえました。
このシーンだけ見たら,SFとは思えないわけで(笑)

シュバっと光に包みこまれる……というか襲われるっていうんですかね……の表現はイイと思った。 突然すぎて,一瞬何事かと,見てるほうが緊張する。 緊張するからドキドキしながら見れる。いいですね。 むしろこの展開だと何事かと思わせたら勝ちだと思うので,私は見事に策略にハマったというところでしょうか。

チャプター06
レニ博士 vs アルカディア号

レニ博士に心臓をつかみとられるハーロック。

レニ「我等に服従せよ」
ハーロック「幻影は俺の敵ではない。消えろ」
レニ「我等は宇宙に偏在する。故にこれは幻影だが実体でもある。その証拠に……。我等に服従せよ」

服従を迫るレニ博士。

レニ「お前がいくら強がろうとも,お前の遺伝子が恐怖するのだ。地球のことを教えてやろう。知っているぞ,地球がお前にとってどのような存在か。お前の友との約束の地……だがあれははじめから我等の封印を解くカギとして約束された呪われた惑星。お前たちはそこにわいたうじに過ぎん。お前にはとびっきりの恐怖を味あわせてやろう…」

そしてレニ博士はアルカディア号の乗組員全員を支配しようとする。

そのころ,スキャフォルド号のイリタ長官は,過去を思い出していた。
祖父の言葉,学生時代,母親の死……イリタの両親はともに宇宙に関わって死を迎えていた。 イリタ家では宇宙への理解は低く,イリタの父テツロウが死んだ際にも祖父は「イリタ家の恥」と言っていた。 そんなことを思いだしながら,つぶやいた。
「オレも宇宙で死ぬようだな……」



イリタの母が亡くなった時の親族の言葉。
「宇宙病ですって…,宇宙なんかに行くから……」

この宇宙時代に,宇宙に対してあまり良いイメージを持ってないと思われるイリタ家の人々。 まぁ,現実の世界でも飛行機や船が嫌いな人もいるし,特定の環境に偏ったイメージ持ってるってのはよくある話。 でも,イリタの両親も本人も,イリタ家からしてみればつまはじきな存在なんですね。なんかちょっとかわいそうだ。 妙に権力を欲しがってるというか,自分にとっての力に固執しているような感じだったから,きっと宇宙と自分をイリタ家に認めてもらいたかったのかもしれないですね。


イリタが幼い頃,同級生の言葉
「あいつ冥王星帰りだろ?」
「マジ? なんでそんなのがオレ達に混じってんだ?」

これってどっちだろう。
そんなエリートがなんでおれたちみたいなバカに混じってんだ?
ってのと,
なんで冥王星帰りの糞野郎がオレ達に混じってんだ?
ってのと,どっちだろう。

普通に考えれば前者なんだけど,イリタ家の回想シーン見せられた後だと,後者も捨てがたい。



「我等に服従せよ」
心臓の手前に胸骨があることはたぶんナイショです。
だってそこまで考えてたら,つまらんでしょ。レニ教授の作り出した幻だし。

チャプター07
レニ博士 vs アルカディア号 Part.2

次々にレニ博士の精神攻撃を受けるアルカディア号乗組員。

ハーロック「ここには恐怖に屈する者は一人もいない」

レニ博士はアルカディア号乗組員の誰もが恐怖に屈しない姿を見て,うろたえる。 そして,トチローの存在を感じ,その存在を解釈できず,恐怖する。



シュバっと光に包みこまれる…というか襲われるっていうんですかね…の表現はいいね。 突然すぎて,見てるほうがなにか緊張する。 緊張するからドキドキしながら見れる。 いいねぇ。

レニ博士も副長は特別扱いなのかな。副長のところには2人も現れるし。 副長は副長で,知らんぷりでプラモ作ってるし(笑) きっと,副長を服従しようとしても, 「わいはいま忙しいねん!」って言われそうだな。 マスさんがいたら,包丁振り回されて大変だろうな。

そんな中,台羽くんが一番影響されそうですが。
支配されそうですが。
服従しちゃいそうですが。
だめっぽいですが。
あとちょっとで服従できたかもしれないのにね。惜しいね,レニ博士。

レニ博士といえば,レニ博士の左目ってつぶれてるのかと思ったけど,ちゃんと目があったんですね。

そして副長と言えば,
「こわいこわい言うてたうるさい連中,どないしたんや? ……そうか,ならワイの出番はないわけやな」
どういう出番を期待してたんだろう…。

チャプター08
主砲発射距離まで1200「m」

ファタ・モルガーナ号を発見したアルカディア号は全速でそこへ向かう。
怯えるレニ博士。
その体を維持することがだんだんできなくなり,内部から崩壊がはじまってしまう。

攻撃地点へ到達したアルカディア号は攻撃体勢に入るが,攻撃直前でファタ・モルガーナ号が消えてしまった。



レニ博士
体から煙でるし,お前はギャグマンガのロボットか,とツッこみたい気分です(笑) そして,のーみそ飛び出た。 いいオチをありがとう。 いいキャラだなぁ,レニ博士。 その点,他の三人は大丈夫でしょうか。彼女以上を期待しちゃいますよ?

螢「主砲発射距離まで1200m」
1200mってあんた…。
アルカディア号,全速航行してる状況で「1200m」だったら,1秒かかんないでしょ。 大丈夫?

ヤッタラン「???ちゃん♪ 一発でしとめてやるからね♪」
聞き取れなかったけど,こんな感じ?
何々ちゃんだろう。


チャプター09
イリタ メモリアル forever with you

イリタ長官の回想シーン。 貨物艦護衛の任務についた際にハーロックに襲わた。 立ち去ろうとするハーロックを背後から撃とうとした瞬間に,一瞬にして銃口を額につきつけられてしまった。 ハーロックに見据えられた目に,イリタは真に恐怖した。


青いアルカディア号 (回想シーンだから青くないけど)。


チャプター10
追憶の髑髏はやさしく嗤う

再び残骸へ戻るアルカディア号。 その姿を見たイリタ長官は,残っていた戦闘機を使い,アルカディア号艦橋へ体当たりを敢行する。 しかしアルカディア号の主砲が放たれ,戦闘機の近くを通過。 かわした勢いで近くにあった残骸へ衝突し,イリタは宇宙空間へ放り出されてしまった。 宇宙空間を漂うイリタ長官。その目に映ったアルカディア号艦橋では,追憶の髑髏がやさしく嗤っていた。


イリタ長官は残骸と衝突後,飛ばされてゆっくりとアルカディア号に近づいていたけど,戦闘機とアルカディア号の相対速度を考えると,そんなもんじゃすまないような。 まぁそれはともかく,宇宙服とかヘルメットが無事でなによりです。

ほんの一瞬だったけど,イリタ長官へ挨拶するハーロックかっこいいですな。 っていうか,イリタ長官放ったらかしの置き去りか(爆) クルクル回るイリタ長官のそばをそのまま通過する姿に,思わず笑ってしまいました。 ステキなオチをありがとう。

背景から現在航行しているのが海王星空域であることが判明。

チャプター11
エンディング


チャプター11
予告

<総評> 過去を通じて,謎だったイリタ本人のこと,そしてハーロックとの関係も明らかになり,さらにはレニ博士のアルカディア号への攻撃や,副長の名セリフと,地道に話が盛り上がってまいりました。


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