「キャプテンハーロック 第1話 はきだめのブルース」



チャプター01
松本零士のコメント
「りんたろう版ハーロックというべき作品だ」


確かに実際に見ると,そのように感じた。 つまらないわけではなく,むしろ面白い。 しかし,まだこの第1話は作品として何らかの評価をするのは難しい。 全体の中の序章……そんな感じがしたから……今後の展開が楽しみな,そんな話でした。

チャプター02
オープニング

雑音入ってない? と,試写会でも思ったわけで。

チャプター03
有紀螢の裸→タイトル→裸

ち……乳首が!! (形だけ)

む……胸が揺れてます!!

お……お尻が!!

地上波放送したらいきなりカットされてしまいそうな,そんなシーンがいきなり登場。 さすがに乳首は形だけで,色はついてませんでした。 まぁ,別にいいんですよ,うん。いいもん見せてもらったし。

→輸送船を襲う

有紀螢の乗る海賊戦艦って,旧作冒頭に出てきた輸送船に似ている。 そんな感じがしました。 いや,ある人に言われてあらためて見てみたら,そう感じたわけですが,そう思いませんか?

海賊服の有紀螢は言動がどこか女海賊っぽくなってますが,ふとエメラルダスを思い出してしまいました。

人間が500人ほど乗っている輸送船に近づいてのりこもうとしたところ輸送船が大爆発。 保安局もなかなか大胆なことをするもんです。 有紀螢はじめとする海賊一味はキズも負わずに無事だったようですが,宇宙空間であれだけの爆発……普通死ぬよな。

有紀螢
 年齢不祥
 住所不定
 出生地
  銀河系第3惑星・地球
  日本
 経歴
  元アルカディア号乗組員

銀河系第3惑星って……銀河系ってなにも星系が1つしかないわけじゃないんだし……とツッコミ入れたのはきっと私だけではないはずだ。


チャプター04
宇宙大学

神殿みたいなところでハーロックと台羽博士。
台羽博士は言う。
「約束の時は来た」


正直,このシーンを見て,妖しさ満点,どうなるハーロック!? と思った。 松本アニメでこういう神懸りっぽいシーンはあまりなかったんで,ハーロックが神様扱いかと思ったわけですよ。 あとからここがバーチャル空間に設定された宇宙大学だとわかって安心しましたが。

でも,台羽博士ってそこまでわかっていながら,なぜかいつも手も足も出ずに死んじゃうよね。 今回もかな?

そして,博士の秘書として,波野静香が登場。

チャプター05
台羽のケンカ→ごみすてシーン

台羽くんが登場早々いきなりケンカ。 インテリなイメージから,ワイルドに転身か!? これはいいな,と思ったんです。前作などと一緒じゃつまらないでしょ,ワンパターンで。 でも,あとのシーンで彼の姿を見てしまうと,ちょっと,アレです。

はきだめの星
k-12三等惑星


k-12っていうのがイマイチ何を意味するのかわからなかった。 今回の作品はさりげなく専門用語が仕込まれているので,意味があるのか無いのか判断しづらいなぁ。 ところで,ゴミ収集船(だよね?)が飛んでいくシーンで,カメラが動いたとき,その動きに船がついていってしまっているので,動きが妙になっていました。

→號外

号外ではなく號外なところ,誰の趣味だろうか。私は好きだよ,そういうの。 そこのシーンで機械犬がでてくるけど,コンテの段階ではアイボっぽい犬だった。 確かにアレを原画におこせって言われたら,結果的にああなるよなぁ。 ある意味,スタッフの遊びであり,願望であり,機械の犬ならッッっていうどこか譲れない何かなのかもしれない。 他のシーンに機械化人が見当たらないので,どちらかというとスタッフのお遊びかもしれない。 ケンカシーンはメーターのついたスパナが飛んでたし。

そういえば,紙のようなモニター。 あれって実は現実の世界でも開発されているもので,以前なにかのニュースでみかけた気がする。

→BARあるかでぃあ

BARの名前があるかでぃあ……スタッフの遊びかと思ったら,店主がドクターとは…。

「いざ行かん地球へ! 宇宙中央管理局・観光課」

新造戦艦アンドロメダ発見!

右隣のポスターに砲塔と艦橋らしくものが見えるけど,これなんだろう。

カウンター向こうの棚,よく見ると日本酒がたくさんある。
「勇駒」
左下にあるのは「美少年」
棚にあったお酒
「純米酒」
「男山」
「鐘盛」
「大吟醸」

飲んでる最中のお酒
「熊ころし」

固有名詞の酒,みんな実在する……よね? 鐘盛がわからなかったけど。

ドクターゼロ
 本名不明
 年齢推定60歳
 住所
  K-12三等惑星
 出生地
  銀河系第3惑星・地球
  日本
 職業
  飲食店経営
 経歴
  元医師
  元アルカディア号乗組員

カウンター左奥に松本先生らしき人がいたけど,あれは魔地機関長じゃなければ,松本先生ですか?

チャプター06
台羽が町を歩くシーン

ナナ登場。 でもなんかこのキャラあまり好きになれません。 目の下にラインが入ってないから,なんか変に感じてしまうんですよ。

「特報 第9星系遺跡調査隊の死体消える?」

号外に出た文面,そして……四博士登場。

チャプター07
一望監視惑星パノプティコン

パノプティコンについては,大辞典をご覧ください。

チャプター08
悪魔のシーン→台羽博士語る→四博士登場→台羽正やられる→台羽博士撃たれる

ワイルドな台羽くんはハリケンジャーかと思ったら,ただ不満たらたらのアバレンジャーでした。

なんかこう……

親は博士で偉いのに自分はそれにどこかコンプレックスを抱いちゃって,とりあえず反発してるうちに後戻りできなくなって,惰性というか安っぽいプライドというかそういうのがジャマして素直になれなくて,そんな自分に心のどこかで嫌悪感を抱いちゃって,すべてに対してやつあたり。 でも親が怒るわけでもなく,優しく接するものだから自分がバカみたいで,つい反発。
きっと母親がいたら,警察で
「この子は本当は優しい子なんです(泣)」
みたいな。
「正ちゃんおかえりなさい,お夕飯できてるわよ?」
「いらねぇよ,ババァ」
みたいな。
隠してあったエロ本がなぜか机の上に置かれていて
「正ちゃんも若いものね」
「勝手にオレの部屋に入るんじゃねぇよ!!」
みたいな。
普段暴れて手がつけられなくてみんなが避けてるのに,泣きながら
「本当はしかってもらいたかったんだ」
とか,わがままぶり発揮みたいな。

そんな感じ?

まぁ,それはともかく,取られたらとても困るもの(石版)を,抵抗もせず何の緊張感もなく取られちゃったのは萎えました。

チャプター09
台羽がケンカに負けて家に帰ってきたシーン

四博士は,ベランダのほうから撃ったはず。

でも,台羽博士がベランダのほうに頭を向けて“仰向け”に倒れている。 撃たれてから倒れるまでいったい何があったのだろう。

前から撃たれたら,ベランダのほうに頭を向けてうつぶせになって倒れるでしょ。 逃げようとして後から撃たれたら,ドアのほうに頭を向けてうつぶせに倒れるでしょ。

ベランダのほうに頭を向けてあお向けになって倒れるためには, 逃げようとして後ろから撃たれて,そのまま後ろに倒れたか (難易度高いなぁ), 前から撃たれて,「まだまだ死ねんな」とか言ってそのまま半回転して後に倒れたか (コント?)……。

石版の入ったトランクを抱いて前に倒れたから,それをめくり返してトランクを奪ったと考えるのが普通でしょうか。

→ハーロック登場

父親の突然の死に動転した台羽くんはそのままヘタレぶりを全開し,ハーロックに殴られていじけてしまいました。

まぁ,でも気持ちはわかりますよ。
容疑者は空飛んでどっか行っちゃうし。
目撃者は海賊だし。
警察にどう説明しても信じてもらえなさそう。
「そろそろ本当のこと言ったらどうだ?」
「だからボクじゃないんです,信じてください」
「いいかげんにしろっ,空飛ぶ死体が犯人だなんて誰が信じるか!!」
「まぁまぁ,そんなに声を荒げるな。ワシが変わろう」
「……ボクじゃないのに……」
「…オヤジさん,痛かったろうな…」
「…………」
「…オフクロさん,きっと悲しんでると思うぞ……」
「……ぅぅ……」
「あの夜のこと,そろそろ話してくれないかな。な?」
「……ごめんなさい,殺すつもりはなかったんです……(泣)」

そんな感じ? (違う)
今回の台羽くん,なんか面白いなぁ(笑)

チャプター10
雨の中ハーロックがバーに向かうシーン→BARあるかでぃあ

背中で語るハーロック。 なんか渋い。 前作では表現できなかったハーロックの魅力を,というりんたろうさんの意気込みを感じることができます。

ルパンで例えれば,
♪背中で泣いてる男の美学

チャプター11
エンディング

…………あれ? トリさん,2回出てこない?

チャプター11
予告

<総評> 絵はかなり高いレベルで安心しました。これが持続すると嬉しいですね (とりあえず2話は安心してくださいな)。 話はまだはじまったばかりで物語があまり進んでいないのと,謎が多いのとでなんとも評価できません。 言えることは,次が楽しみである,むしろ次の展開が気になる,かな。 というと言い過ぎなので,すこし割り引いといてください。


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